
これから高速通勤しようと考えているけれど、高速代ってもっと安くならないの?
こんなお悩みを解決します。
この記事では、高速料金を実質最大半額以上安くする方法をご紹介しています。
条件が合えば誰でも安くなる方法なので、やらないと損です!

それでは説明していきます。
ETC
高速料金を安くするためには、ETCを利用しなければいけません。
ETCとは、高速道路の料金所ゲートに設置したアンテナと、車両に装着したETC車載器との間の無線通信により自動的に通行料金を支払い、料金所をノンステップで通行することができるシステムです。
このシステムを利用すると、ETC限定の特別な割引を受けることができるようになります。
現在、スマートICというETC専用のインターチェンジが増えています。
ETCを付けていないのに、「カーナビの指示通りに走っていたら、スマートICに案内されてしまった」という方もいるのではないでしょうか?

降りるインターがETC専用だなんて知らなかった!
次のインターまで行くしかないのか……
高速道路を利用するときに必ずETCを利用するようにしておけば、こういった失敗がなくなります。

ETCを利用するには?
ETCは、「ETC車載器」に「ETCカード」を挿入することで利用することができます。
ですので、まずはその2つを揃えましょう。
ETC車載器

ETC車載器を取り付けましょう。
ETC車載器は、適正な通行料金を支払うための車両情報を料金所のアンテナと無線通信する機能を受け持っています。支払い(精算)機能は備えていませんので、必ずETCカードの挿入が必要です。
カー用品店やディーラー等で購入し、その場で取り付けもしてもらえます。
オートバックスの場合
- 費用は約15,000円(ETC車載器 +セットアップ +取付工賃)
- 所要時間は約1時間
ETCカード

ETCカードを作りましょう。
このカードで自動的に通行料金の支払い(精算)ができるようになります。
ETCカードには、クレジットカード会社が発行する「ETCカード」と高速道路6社が発行する「ETCパーソナルカード」があります。
一般的には、クレジットカード会社が発行する「ETCカード」を利用します。
一般的なETCカード
クレジットカード会社の「ETCカード」を作るには、その会社の「クレジットカード」と一緒に作るようになります。
クレジットカードを選ぶポイント
自分が一番得するカードを選びましょう。
たくさんあるクレジットカードの中から、自分に合ったカードを選ぶポイントをまとめました。
ポイント
- ポイント還元率
- ポイントの使いやすさ
- 年会費
- 電子マネーやスマホ決済
- 特典やキャンペーン
毎日通勤で走りながら、クレジットカードのポイントもどんどん貯めていきましょう!

ETCパーソナルカード
クレジットカードを作りたくない人向けに「ETCパーソナルカード」というものがあります。
高速道路6社が共同で発行しているETCカードで、クレジットカードの契約がなくても作れるカードです。
しかし、クレジットカード会社のETCカードとは違って、注意しなければいけない点が多いです。
注意点
- カードを作る時にデポジットとよばれる保証金を最低 20,000円以上用意しなければならない。(解約時にカードと交換で返金されます。)
- そのデポジットの金額の 80%(20,000円なら16,000円)までの高速料金しかカード利用できない。
- 別途で年会費が 1,275円かかる。
- ポイント機能がない。
車載器を付けてカードも作って、これでETCを利用できるようになりましたね。

次に、ETCを利用した割引について説明していきます。
ETC割引
ETC割引にはさまざまな割引があります。
時間帯割引
- 深夜割引
- 休日割引
- 平日朝夕割引
地域限定割引
- ETC2.0割引
- 外環道迂回利用割引
- アクアライン割引
- 大阪都心流入割引
- 広島呉道路連続利用割引
- etc......(ETCだけに)
その他の割引
- 障害者割引
- 大口・多頻度割引
ETCを利用するだけで、こんなにも割引を受けられるなんてお得!

地域限定割引は、対象区間を走行すれば自動的に適用されます。
今回は、高速通勤者が特に知っておくべき時間帯割引の3つについてご紹介していきます。
深夜割引

NEXCO3社が管理する全国の高速道路と一部の一般有料道路を0時~4時の間に走行すると約30%OFFになります。
※距離・回数・曜日の制限なし
休日割引

NEXCO3社が管理する全国の高速道路と一部の一般有料道路を土日祝日、1月2日及び3日の0時~24時の間に走行すると約30%OFFになります。
※首都圏・京阪神圏の大都市部区間並びに名古屋第二環状自動車道は割引の対象外
※中型車・大型車・特大車は対象外
※距離・回数の制限なし
平日朝夕割引(還元)

NEXCO3社が管理する全国の高速道路と一部の一般有料道路を祝日を除く月~金曜日の6時~9時までの間または17時~20時までの間に料金所を通過すると 約30~50%OFFとなります。他の割引とは違い、その場で割引されずに後日還元となります。出口料金所では通常料金が表示されます。
ETCマイレージサービスに事前登録されたカードごとに午前・午後それぞれ最初の1回までとなります。
※首都圏・京阪神圏の大都市部区間は割引の対象外
月ごとの対象走行の利用回数に応じ、対象走行の地方部区間最大100㎞相当分に対して、下記の表の通りの還元額(無料走行分)が翌月20日に直接付与されます。
月ごとの利用回数 | 還元率 |
0~4回 | 対象外 |
5~9回 | 約30% |
10回以上 | 約50% |
なるべく対象の時間に走行して、割引を受けられるようにしましょう!

通勤では、この「平日朝夕割引」を10回以上利用して、半額にするのがポイント!
「平日朝夕割引」は、ETCマイレージサービスに登録する必要があります。
ETCマイレージサービス

ETCマイレージサービスに、作ったETCカードで登録しましょう。
登録して走行するだけで「平日朝夕割引」最大50%OFF!
さらに支払額に応じてポイント還元最大10%!
※登録、年会費無料
ポイント還元
ETCマイレージサービスでは、支払額に応じてポイントが付きます。クレジットカードのポイントとは別です。
道路事業者 | ポイントの付き方 |
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 本州四国連絡高速道路株式会社 |
10円で1ポイント |
神戸市道路公社 | 50円で3ポイント +加算ポイント |
愛知県道路公社 広島高速道路公社 福岡北九州高速道路公社 |
100円で1ポイント +加算ポイント |
※加算ポイントについて(公式HP参照)
「平日朝夕割引」を10回以上利用するだけで50%OFFとなりますが、このマイレージポイント利用でさらに値引されます。
登録しなきゃ損!損!

ポイント交換は、自動還元がおすすめ!
ポイントは有効期限があり、忘れているとポイントが付いた年の翌年末に消えてしまいます。また、交換単位によっては損してしまうこともあります。
自動還元にしておけば、勝手に損しないレートで交換してくれます。
なかなかポイントが貯まらない場合は、有効期限が切れる前に手動で交換しましょう。
ETC利用紹介サービス

こちらのETC利用紹介サービスの登録は、必須ではありません。
過去15ヶ月間分の利用明細の確認や出力、利用証明書の発行などができます。
※登録無料、年会費無料
「割引の対象になったか」「どのように還元されたか」が分かりますので、登録をおすすめします!

これで、必要な作業は終了です。
簡単ですよね!

最後に、高速通勤者がこれらを利用した場合の具体的な支払いイメージをわかりやすくまとめてみました!
支払いイメージ
片道1,000円の高速道路を往復で3ヶ月間利用した場合、支払額はいくらになるのか具体的にイメージしてみましょう。
例
- 平日朝夕の2回利用で平日朝夕割引50%(月10回以上のため)
- マイレージポイントはNEXCO東/中/西日本の10円で1ポイントで、自動還元(5,000ポイント=5,000円)とする。
※祝日は考慮していません。
【3月】 支払額 44,000円
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
29 | 30 | 31 | ||||
ー | 2,000円 | 2,000円 |
平日朝夕割引還元やマイレージポイントの付与は、翌月に処理されます。
初めの月は、一時的に通常料金を支払うことになります。
【4月】 支払額 26,000円
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | |||
2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
ー | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | ー |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | ||
ー | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
20日 22,000円還元
前月分の平日朝夕割引 22,000円※が還元され、還元額がなくなるまで翌月も 0円となります。
※1,000円×50%×44回分=22,000円
前月分のポイント 4,400※が付与されます。
※1,000円×10%×44回分=4,400ポイント
還元日が翌月20日のため、2ヶ月目も少し高く感じるかもしれません。
3ヶ月目以降は、安さを実感できると思います。

【5月】 支払額 22,000円
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | |||||
0円 | ー | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
ー | 0円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ー |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
ー | 2,000円 | 2,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | ー |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ー | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | ー |
31 | ||||||
ー |
前月の還元額を使い切ったので5日から支払額が発生しますよ。

20日 27,000円還元
前月分の平日朝夕割引 22,000円※が還元されます。
※1,000円×50%×44回分=22,000円
(還元額で支払った分も対象)
ポイント 5,000円が自動還元されます。
前月分のポイント 1,900※が付与されます。
※1,000円×10%×26回=2,600円
(還元額で支払った分は対象外)
前月に付与された分と合わせて 7,000ポイントになり、5,000ポイント貯まったので自動還元されます。
毎月の還元率
上記ではどのくらい安くなっているかイメージしにくいと思いますので、6ヶ月間の還元率イメージ表を作成しました。
還元額は、平日朝夕割引分とマイレージポイント自動還元分が入っています。
月(平日日数) | 通常支払額 | 還元額 | 実質支払額 | 還元率 |
3月(22日) | 44,000円 | 還元なし | 44,000円 | 0% |
4月(22日) | 44,000円 | 18,000円 | 26,000円 | 40% |
5月(21日) | 42,000円 | 20,000円 | 22,000円 | 47% |
6月(22日) | 44,000円 | 25,000円 | 19,000円 | 56% |
7月(23日) | 46,000円 | 27,000円 | 19,000円 | 58% |
8月(21日) | 42,000円 | 23,000円 | 19,000円 | 54% |
4ヶ月目以降は、還元率が50%以上にもなっていますね!
この他に、クレジットカードにもポイントが貯まっているはず!

クレジットカードにもよりますが、ポイント還元率1%だったとしても、この6ヶ月間で1,490ポイントも貯まることになります。
まとめ
高速料金を安くする方法をご紹介いたしました。
おさらいすると、
- ETCを利用できるようにする
- ETCマイレージサービスに登録する
- なるべく割引対象の時間に走行する
と、なります。
無駄な出費はなるべく抑えていきましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。